上ノ国町、石崎地区を石崎川に沿って早川方面へ向かうと、山の斜面に大きな焼却炉が見えてきます。かつては鉱員600人、周囲の建物は約250戸の1500ほどの集落があった上国鉱山です。
石崎地区の鉱山
石崎地区には大きく5つの鉱床があり、それぞれ鉱床ごとに、鉱業権主体が異なり、5つの鉱山がありました。その中で、最も大きく、長期間に採掘された鉱山が上国鉱山です。(少し大きくなりますので拡大して確認してください。)九州大学の資料と、鉱山地質の資料から抜粋
その象徴的なのが焙焼炉です。
焙焼炉
焙焼炉は砂で覆われており、後から、近づけることができないように上から落としたものと思われます。3月下旬は、まだ、氷点下であり、砂も固まってます。
かなりの急こう配なので、地被くのも容易ではありません。
裏側に回ります。
土砂で埋められてます。山側の向こう側に精錬所があり、そこから、運ばれてきて、ここで焼却されたものと思われます。さらに、山頂の方には、通路がありますが、その上部の建物も崩壊しており、急こう配で危険なので、ここで撤退します。
上空から周囲の様子を見ることができます。
地図
※自分の探査の記録です。案内図ではありませんので、危険な場所につき、当場所を訪れる方は、十分な備えが必要です。けがや事故の恐れがあります。当方には責任の所在はありません。道路から見学できます。(画像は大きくなります。)