大夕張 崩落が進むパンケホロユウパロ川林道~その①~北菱香取抗へ~

 シューパロダムに大部分が沈んだ鹿島地区、秋口から冬にかけての湖水低下でわずかに姿を現すことがあります。まだまだ、春が訪れたばかりで残雪の残る夕張岳。(写真はクリックで大きくなります)

 国道452号線から見える、新斜坑材料坑口、周囲には多くの坑口が残りますが、炭鉱関連の建物はほとんどが取り壊され、その姿は過去の写真で見ることしかできません。

 こちらは、ふるさと大夕張のサイトにあった周辺の炭鉱の地図です。これだけ、坑口の位置がわかる地図はありません。「北海道炭鉱資料総覧」にも搭載されてない多くの坑口があります。貴重な資料です。

  大夕張に関してのまさに資料館です。貴重な資料が多く紹介されてます。

香取抗へ向かいます。

 

 パンケホロカユウパロ川沿いの林道はずり山を超え、北栄橋の手前から、入っていきます。ここまでも、林道の周囲から木々が生え、車が通れるようにするために苦労しましたが。これから向かう道は、それ以上の困難を極めます。

 第一の崩落現場

 

 数年前までは、林道探検人が、バイクで通行していたようですが、当時はガードレールは健在でした。既に道は崩落し、人ひとりが通るのがやっとです。

 落ちたら、捕まるものがないので、ここへ滑り落ちます。雪解けの豪流へ。気楽な登山感覚の林道歩きの気持ちでは、行けませんので進むには相当の覚悟が必要です。 

 

 広い場所に来ましたが、この先に井出組の採石現場があったようですが、目にすることはありませんでした。井出組は夕張の老舗土木会社だったそうです。(2018年事業停止)

 

 この上が怪しそうだが。。帰りに探査しようと思いましたが。

第2の崩落現場

 

 これを見て、そんな気になりません。写真だけではわかりませんが、自分より雪が高く積みあがってます。相当上の方から流れてきたものと思われます。幅20mくらいに渡って壁が崩落してます。折れた木が新しいので、ここ1~2週間で崩落したと思われます。ここで引き返すべきです。

第3の崩落現場

 先ほどの崩落は、1~2週間の低温で雪が固まり崩れることがなく、渡り通せることができました。が、200m進むと、これです。先日の長雨で崩落したものと思います。

 

 こんな看板が落ちてましたが、既に、事件は起こってますので、注意どころではありません。でも、色あせてなく、真新しく光っているとはどういうことか。

 後は、崩落の恐怖で心が折れそうになりながらも上を見ないようにすると、あちこちで道をふさぐように小さな川が。いつかはここも、崩落するのでしょう。

 

 川には名もなき滝が複数見られます。

林道分岐へ

  三菱大夕張炭鉱は周辺の中小炭鉱を吸収し、鉱区を広げていきました。右に行くと鉱泉の沢抗へ、左へは目的の香取抗と奥部第1,第2立坑へと続きます。

九九式重溝桁鉄道橋

 

 パンケホロカ右股林道を進むと香取橋に到達します。

 

 夕張の森林鉄道には多くの重構桁鉄道橋が使われていたらしく、これも廃線後こちらに移築したようです。重溝桁鉄道橋は1.5m単位で長さが調節できます。

 軽. 構桁(KKT)⇒九三式重構桁鉄道橋(1933年) ⇒ 九六式重構桁鉄道橋(1936年)⇒九九式重構桁鉄道と改良された軍用橋です。こちらに詳しく説明されてます。

香取抗へ

 橋が架かっている沢を逆の登っていくのですが、かつての軌道跡は川によって削られ、雪解けの水流が強く沢を通っていけません。やむなく途中から右の斜面を登ることになります。斜面を登ると、細く平らな部分がありますので、今の時期なら進むことができます。

 

 すぐに、火薬庫のようなレンガの上の到達しますので、飛び降りると、見えていてなかなか到達できない風洞が目に飛び込んできます。

 

 だが、急流の川を渡渉しなければなりません。30cmほどの深さですが、勢いが強くバランスを崩すと流されかねません。意を決して試みます。

 上部にも建物があります。

 扇風機の通気施設のようです。

周りにはコンクリートの基礎が残ります。かなり広い建物があったようです。 

塞がれた風洞上部とすきまから。スマホでは内部撮影は無理。今年から、neo一眼デジカメを用意したが、このような足場の悪いところでは、使用を控えます。

 横にもう一つ風洞があります。こちらは破れた金網で塞がれてますが、人ひとり入れそうです が、風洞なので人が歩けるように作られてないので、途中から垂直になっているでしょう。

も一度、風洞の上に乗った光景です。まだまだ、残雪が多いのがわかります。まだ、坑道がいくつかあるようですが。残雪で位置がわかりません。そして奥部立坑はさらに奥に入ることになるので、ここで引き返すことにします。

 途中分岐していた、パンケホロか3号林道から排気立坑へ向かうことにしますが、さらに困難にぶつかります。それは別のページへ。

危険箇所は推定の位置です。常に、石が足元に上から落ちてきました。相当危険なので、経験の浅い方はここへは来ないでください。

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コメント

  1. 吉田雅昭 より:

    香取抗は自分も目指したことがあります。2年前のことです。その時すでに林道を崩れ落ちた土砂と木がふさいでいたのでそれ以上の前進をあきらめました。貴重な画像をありがとうございます。自分は夕張の出身で父が新夕張炭鉱で採炭の仕事をしていたこともあり夕張の炭坑跡にはとても興味があります。2週間ほど前に夕張炭鉱の最上抗跡にたどり着くことができました。今日5/20は新夕張炭鉱の宇治抗跡らしきものを沢の奥で見つけました。
    今後、長良抗、厳島抗などの所在を確かめようと思っています。
    夕張の炭坑情報がありましたら教えていただければ幸いです。
    2141yo4da88@gmail.com このアドレスでもOKです。
                     吉田 雅昭

    • かとんぼくん より:

       コメントありがとうございます。自分も炭鉱、鉱山探査は日が浅く、情報はあまり多くは持っておりません。宇治抗、長良抗は調査したいと思っているところです。まだ、整理しておらず上げてないものがいくつかありますので、随時上げていきたいと思います。最上抗は行きたいところですが、何せ、夕張の炭鉱は数が多く調査しきれておりません。(山に入れる時期も限られてますので。)
       夕張の山は土砂崩れや雪崩が多いところですね。850山(後藤山)を冬に登った時も雪崩が起きた雪の上を歩くなど、危険なところが多いです。
         こちらのサイトで上げてます。
        https://subaruxv.gyopinosuke.com/post-3006/
       今回も、山の状態が良くなく、2回行くのを延期して、山に入りました。当日も、2時間ほど入るのを迷ってから入山です。
       どこかの山で会えるのを楽しみにしてます。
      p.s 夕張岳のふもとにかつて、クロム鉱山があったのですね。ダムができてから地形が変わってしまったので、行くのは難しいでしょうね。